7月第1週の動きについて。資金調達では大型の調達が目立ち、令和トラベルが22.5億円、社名を変更したChompyが7.8億円、ノックオンザドアが2.6億円の調達を実施している。ほかにはtaskey、エネコートテクノロジーズ、フェニクシーで動きが見られた。

22.5億円を調達した令和トラベルは、海外旅行予約アプリの構築や採用強化を行い、事業展開を加速していく考えだ。同じタイミングで海外旅行予約アプリのティザーサイトも公開し、サービスの優先登録受付を行っている。サービスの発表は2021年夏ごろを予定。

サービスの動向では、株式投資型クラウドファンディングを始めたオイテル株式会社が注目される。オイテルは生理用ナプキンの無料提供サービスにより、ジェンダー平等の実現を進める企業。すでに三井不動産株との協力によりららぽーと富士見での実証実験を行い、個室トイレでのナプキン提供を行うビジネスモデルは事業評価も得ている。

また、個人情報ビジネスを手がけるPriv Tech株式会社の取り組みも注目される。同社は三井住友海上火災保険と連携し、中小企業向けにサイバー保険を付帯した個人データ等の利用同意管理プラットフォームサービスを提供する。保険の付帯によって、自社サービスの信頼性を引き立てる狙いがあるとされ、中小企業向けの市場で個人情報対策のサービスがどのような反応を得られるか注目される。